マナーの常識

1.あいさつ
コミュニケーションの第一歩
 
● 好感度がアップするあいさつのコツ
  • ・相手の目を見て、明るくはっきりとあいさつします。
  • ・その日の気分でしたりしなかったりではなく、
    いつもきちんとあいさつをしましょう。
  • ・自分から率先してあいさつをすると、気分がラクになるうえに、
    会話やその場の雰囲気までも明るくなります。
  • ・一般的なあいさつに、「今日もよろしくお願いします」
    「いつも元気ですね」などとオリジナリティのあるひと言を、
    心を込めて付け加えると、より効果的です。
2.敬語
使って、慣れて、自信をつける
 
● 相手に敬意を表す言葉の使い方
  • ・相手の立場に合わせて、3種類の敬語を使い分けましょう。

    尊敬語/相手の行動や状態、性質、所有物を高める表現。
    謙譲語/自分がへりくだることで、相手に敬意を表す表現。
    丁寧語/言葉や会話全体を、ていねいに表現するビジネス会話の基本形。
  • ・「習うより慣れろ!」で、間違いを恐れず使ってみましょう。

普通語 尊敬語 謙譲語 丁寧語
言う おっしゃる 申す 言います
見る ご覧になる 拝見する 見ます
聞く お聞きになる 伺う・承る・拝聴する 聞きます
する なさる いたす します
行く いらっしゃる 伺う・参る・参上する 行きます
来る いらっしゃる・お越しになる 参る 来ます
3.名刺交換
好印象を与える、大切な出会いの儀式
 
● 名刺はその人の分身と思って扱う
  • ・名刺は訪問した側や、
    目下の人から先に渡すのが原則です。
    目上の人が先に名刺を出したら、
    「申し遅れました」とひと言添えて、
    自分の名刺を出しましょう。
  • ・「○○○○○の○○と申します。
    よろしくお願いいたします」と名乗り、
    会釈しながら両手で名刺を差し出します。
    受け取るときは、「頂戴いたします」
    と言いながら、両手で受け取りましょう。
 
  • ・名刺を受け取ったら、「○○様ですね」と復唱します。
    相手の声が聞き取れない、名前の読み方がわからない、という場合は、その場で「失礼ですが、
    何とお読みすればよろしいのでしょうか」と確認しましょう。後で尋ねると失礼になります。
  • ・受け取った名刺はすぐにしまわずに、机の上や名刺入れの上などに置いておきます。
    席を離れるときや相手が名刺をしまったときなどが、名刺をしまうタイミングです。
    それまでに顔と名前はしっかり覚えるようにしましょう。
  • ・もらった名刺はきちんと整理しておくのが基本です。
    いつでも確認できるように、名刺ファイルなどを活用してもいいですね。
4.電話
応対が会社のイメージを左右する
 
● 受けるときも、かけるときも、迅速&正確に

■受けるとき

  • ・会社の電話の操作方法と、部署名や個人名は
    いつも確認しておきましょう。
    変更や異動など、前もって情報を入手しておけば、
    あわてずに対応できます。
  • ・呼び出し音が鳴ったら、3回以内に受話器を取るのが原則です。
    それ以上時間がかかったときは、会社名を名乗る前に
    「お待たせいたしました」と、ひと言付け加え、
    こちらの会社名と部署、名前を名乗ります。
    はっきり明るい声を心がけると、会社のイメージもアップします。
 
  • ・本人が席を外していたり、外出したりしている場合は、
    「あいにく○○は、席を外して(外出して)おります」と答え、相手の名前と会社名、部署名、電話番号、
    必要があれば用件を聞いてメモをとり、メモは復唱します。
    本人には忘れずに内容をきちんと連絡します。
  • ・取り次ぐ場合に受話器を置くときは、保留になっていることを必ず確認します。
    電話を切るときはひと息おいて、相手が切るのを待ってから静かに置きます。

■かけるとき

  • ・電話をかける前に、用件をメモにまとめておきます。簡潔に要領よく伝えることを心がけましょう。
  • ・相手が電話に出たら、まず会社名と名前を名乗り、相手の都合を確認し、手短かに用件を話します。
  • ・不在の場合は、原則としてこちらからかけ直します。やむを得ず伝言を頼む場合は、簡潔に伝えます。
    また、電話を受けた相手の名前は確認しておきましょう。
  • ・電話をかけたほうから切るのが原則ですが、相手が目上や顧客の場合は後で切るようにしましょう。

受けるとき
電話をとる 「はい、○○会社○○課の○○です」
(呼び出し音が3回以上の場合)「お待たせいたしました。○○会社○○課の○○です」
取り次ぐ 「○○○でございますね。少々お待ちください」
「あいにく○○は、ただいま他の電話に出ております」
「あいにく○○は、席を外しております。戻り次第こちらからご連絡させていただきます」
「あいにく○○は、外出しております。戻りの予定は○時となっております。
戻り次第こちらからご連絡させていただきます」
伝言を伺う 「お急ぎでしょうか? 差し支えなければご用件を承って○○に申し伝えます」
判断ができない 「申し訳ございません。私ではわかりかねますので、担当の者に代わります」

かけるとき
電話をかける 「○○会社○○課の○○と申します。いつもお世話になっております。
今、お時間はよろしいでしょうか。○○の件でお電話いたしました」
取り次ぎを依頼する 「お忙しいところ恐れ入りますが、○○課の○○様をお願いいたします」
伝言を依頼する 「お忙しいところ恐れ入りますが、伝言をお願いできますでしょうか。
(内容を伝えた後)失礼ですが、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」

● 携帯電話はTPOに応じた気配りが大切
  • ・仕事中に携帯電話をかける場合は、
    「今、かけてもよろしいでしょうか」と、
    周囲の人の許可を得ます。
    また、相手側にも
    「今、お話ししてもよろしいでしょうか」と
    尋ねることも忘れずに。
  • ・電源OFFやマナーモードにするのを忘れたり、
    使用禁止の場所などで呼び出し音が鳴ってしまったら、
    すぐに切り、周囲の人にお詫びを言いましょう。
    相手には改めてかけ直します。
  • ・いつでもどこでも連絡をとれるからこそ、
    話す場所や声の大きさ、
    相手側の状況に気を配ることが大切です。

5.Eメール
ビジネスメールは簡潔に
 
● 便利ツールならではのマナーを知ろう!
  • ・ビジネスメールと個人メールはまったく違うものと考えてください。
    相手との関係や自分の立場などを認識して、上手にメールを使いましょう。
    絵文字や文体など、ビジネスへの姿勢を疑われてしまうようなメールは避けましょう。
  • ・メールはすぐに読んでもらえない可能性もあることを理解しておき、
    用件やその内容に合わせて電話やFAXなどと使い分けることも大切です。
  • ・メール形式はテキスト形式が基本。HTML形式は文字の大きさや色を変えられて便利な半面、
    設定によっては「文字化け」などのトラブルを引き起こします。
    メールソフトによって初期設定がHTML形式のものもあるので、一度確認してみましょう。
  • ・返信メールの場合、これまでの経緯を確認する意味で、
    以前のメールの全文を引用してやりとりします。
    ただし、データ量が多くなることもあるので臨機応変に。
6.席次
しっかりマスターして、失礼のないポジションを
 
● 席次のポイントは入口からの距離
  • ・一般的には、出入口から
    一番遠い席が上座になります。
    訪問先では部屋の入口に近い下座で
    待つのが礼儀です。

    〔応接室〕
    ソファと肘掛け椅子がある場合は、
    ソファの方が上座。
    〔会議室〕
    一番奥の真ん中が議事進行役の席。
    その両隣りの席から順に上座となる。
    〔円 卓〕
    入口から最も遠い場所が一番上座。
    その両隣りの席から順に上座となり、
    もてなす人は入口に近い席に座る。
 
 
  • ・車の場合は、運転席の真後ろの座席が上座です。
    次に助手席の真後ろ、最後が助手席の順になります。
    ただし、上司など目上の人が運転する場合は、
    助手席が上座
    になるので注意します。
    荷物や服装、乗車するときの状況によって、
    乗りづらい場合もあるので、臨機応変に対応しましょう。
7.姿勢とお辞儀
美しい立ち居振る舞いを身につけて所作美人!
 
● 美しく見える立ち方


 
● 3タイプのお辞儀を使い分ける
  • ・会釈:朝夕のあいさつ、廊下ですれ違うとき、
    エレベーターのような狭い場所で軽く行うお辞儀です。
    歩みを止め、足を揃え、上体を15度くらい傾ける
    視線はつま先から1.5mほど先に向ける。
  • ・普通礼:お客様をお迎えしたり、
    お見送りするときに行うお辞儀です。
    足を揃え、背筋を伸ばして立ち、上体を30度くらい傾ける
    視線はつま先から1mほど先に向ける。
    男性は両腕をまっすぐ体の両脇に添える。
    女性は両手を前で自然に重ねる。
  • ・敬礼:お礼を述べたり、謝罪するときに行う、
    最もていねいなお辞儀です。
    足を揃え、背筋を伸ばして立ち、上体を45度くらい傾ける
    視線はつま先から50cmほど前に向ける。
    男性は両腕をまっすぐ体の両脇に添える。
    女性は両手を前で自然に重ねる。
●マナーの極意
人と人との関係を、快適に、スムーズにするのがマナーです。マナーとは、「行儀、作法、礼儀」という意味。堅苦しいイメージがしますが、一番大切なことは、相手への心配りや思いやりです。それらは言葉だけでなく、表情、視線、動作にも現れます。マナーも仕事の一部と理解して、まずは基本をしっかりおさえておきましょう。